製造業の組織について

製造業
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こんにちは TOMです。

これから半導体工場に就職したい人や転職を考えている人に向けて、業界の組織構成についてお届けしたいと思います。

半導体に限らず、一般的な工場に当てはまる内容も多いとおもいますので、ご参考にして下さい。

普通の会社って、社長がいて、部長がいて、課長、係長ってのは想像できるけど

工場の組織って良く分からない

私自身、半導体工場で働く前は、ほとんどの人が、現場作業者だと思っていました。

でも働いてみると、想像と違う組織になっており、驚いたのを覚えています。

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半導体工場は、間接員の多い工場

(1)間接員が多くて驚いた

工場で働くイメージって”油にまみれて作業に当たる姿”を想像する

私は、溶接のイメージがあるわ

実際の働き方は

を参考にして下さい。

半導体工場で働いてみて、意外だったのは、モノづくりに従事する人って、工場勤務者のうち3割程度しかいないんです。

※会社の規模によって前後しますが、300人以上の規模の会社だとそれくらいの割合ですね。

では、残りの7割の人は何の仕事をしていると思いますか?

それは、間接員として働いてます。

・現場の作業者=直接物を作る人=直接員と呼びます

・直接員以外の従業員の事を間接員と呼びます。

実は、半導体工場の製造業界は「間接員が多い」業界です。

IT業界だとプログラマーとかプロジェクトマネージャーとか直接、会社の利益を生む為に働いている方が多いのではないでしょうか?

なので、工場作業者として働きたくはないと考えている人でも、募集要項を見たら、希望にマッチした業種があるかもしれませんよ!

例えば、

・総務で、従業員のサポートをする仕事

・開発で、新しい新素材を研究する仕事

・購買で、バイヤーの仕事

etc

(2)なんで間接員が多いの

吹き出し・・・でも、物を作る工場なのに、なんで間接員が多の?

吹き出し・・・作業者の割合を増やした方が、その分 利益率が高くなると思うけど。

半導体工場に限らず、製造業全般で、言える事ですが

・良いモノを作っても人の目に止まらないと、売れません。

・モノが売れても、品質を維持しないと継続して買ってくれません。

・品質を維持しても、新しいニーズに答えないと、次に繋がりません。

・モノ作りがうまく回っても、財務処理を正しくしないと会社として成立しません。

会社として、安定して、長く存続させる為には、モノを作る以外の仕事が多く存在するのです。

最近では、アウトソーシング、仕事を委託する事もできますが

自社製品のことに詳しくない人に営業をお願いしたとしても、顧客への説明ができず、チャンスを逃すかもしれません。

その結果、規模が大きく、専門的商品を作る会社になればなるほど専属チームが必要になりますので、間接員が増えてきました。

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半導体工場の種類

☆画像挿入☆

そもそも半導体工場って何?

疑問に思う方もいらっしゃるのでまとめてみました。

半導体工場と一口に言っても、様々な種類があります。

ざっくり、前工程と後工程に分かれています。

■前工程の分類

・半導体の元なる、シリコンウェハーを作る工場

・シリコンウェハーに回路をパターンニングする工場

■後工程の分類

・パターンニングした、ウェハーを切ってチップ化する工場

・切ったウェハーを乗せる基板を作る工場

・基板にチップを乗せるてパッケージ化する工場

1つの会社で全ての機能を持っている事は、ほぼないと思います。

工程が外注かされている事が多く、最新の装置を導入できるだけの資金力を持った会社が強いのが、半導体工場の特徴ですね。

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半導体工場オススメの部署

半導体工場には下記のように多くの部署が存在します。

総務/経理/人事/広報/マーケティング/営業/法務/設計開発/生産技術/購買調達/物流/設備/生産管理/品質保証部/製造現場/

吹き出し・・・いっぱいあってどの部署がいいのか分からない

この中から目的別にオススメの部署を紹介したいと思います。

〇出世を狙いやすい部署

営業部 or 生産管理部

理由:業務内容が経営者目線を必要とし、経営層と会話する機会も多い為です。

特に売り上げ高やコストを数字として扱うので、経営者が好みやすいキーワードを伝えやすいです。

そのかわり、キチンと数字で伝える能力と中長期的目線が求められますので、どんぶり勘定で数字を扱う人や目の前の仕事が手一杯になりやすい人は厳しいかもしれません。

〇時間にゆとりのある部署

総務部 or 購買調達部

理由:ルーティン業務が多く、慣れてしまえば、時間を持て余す事もあります。

その分、兼任部署になっている事もあり、会社によっては業務範囲が広いこともあるので募集要項を確認して下さい。

例えば、総務部の中に人事、経理、広報、マーケティングの機能があるとかです。

〇比較的、お金を稼げる部署

製造部の現場作業者

理由:交代勤務で24時間稼働している所だと、特に稼げます。

まず、交代勤務手当と夜勤手当がつき、休日や勤務時間の扱いにもよりますが、休日出勤手当、残業手当までつくからです。 

1回のボーナスと毎月の給料が変わらないって人もいたくらいお金がもらえます。

家を買った間接員の人が、お金が必要なので現場作業者にしてくれと希望出したくらいです(笑)

ただ、交代勤務ではないとお金は稼げません。

むしろ出世から一番遠い部署でもあるので、募集要項を見て交代勤務しているか見極めが大事です。

終わりに(半導体工場で働くことを目指す人へアドバイス)

私が半導体工場で働いて率直に感じたのは

・間接員=直接モノを作らない人 が多いことです。

出世を目指さず、なんとなく定年まで働きたい人は、現場作業者が良いですが

社内出世を目指すのなら、間接員での入社をオススメします。

現場での作業は嫌だなと考えている人は、作業者以外の仕事が多くあるので、案外製造業の中に希望の職種があるかもしれません。

就活の際に、検索サイトを利用する方が多いと思いますが、業界を絞らず、様々な会社の募集要項を確認して見てください。

すでにやりたい事が決まっており、その道で生きていく人は、その限りではありません。

特にやりたいことが決まっていない人は、大手をオススメします。

今の時点で明確にやりたい事がある必要はありません。

まずは、働きながら自分は何が好きで、何が嫌いなのか感じてから目標を決めていいと思います。

大手の方が、視野の広がりや、働き方のパターンが多いので目標が決まってから動きやすい環境です。

誤解を恐れず伝えるなら大手の方が踏み台にしやすい企業です。

一度製造業の部署に入ると、社内での部署転換が難しい企業もあります。

例えば現場から経理は難しいです。

最初にどの部署を希望するかが肝心です。

何をしたいのか、何を大事に考え、何がゆずれないポイントなのか。

真剣に考えて下さい。

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