こんにちは TOMです。
工場に勤めていると、特にいてもいなくても問題ない人ほど上にいると感じる事が多いです。
僕のとこの部長も1ヶ月くらい入院してたけど、特に困らなかったな
むしろ、スムーズに仕事が回って良かったよ
不要な人が上にいるのは、どの業界でも共通していると思います。
しかし、工場には特にそう言った人が多くいる印象です。
なぜ、工場に多いの?
今回は、工場で上に上がれば上がるほど、不要になっていく理由を説明したいと思います。
工場以外の業界にも共通した内容もありますので参考にして下さい。
ピーターの法則
皆さんピーターの法則と言うのを聞いたことがありますか?
これは、無能な上司が生まれるメカニズムを解説したものです。
優秀な人だから出世できるんじゃないの?
ピーター曰く
「能力主義の階層組織の中において、人は自らの能力の極限まで出世する。しかし、能力を有する人材は、昇進することで能力を無能化していく。そして、いずれ組織全体が無能な人材集団と化してしまう」
出世する人は、その役職で評価され、出世できる所まで出世します。
しかし、その能力に限界がくると出世がそこで止まります。
そして、出世が止まった所で無能化していくのです。
例えば、平社員→係長→課長と出世してきた人が、課長として評価されない場合どうなると思いますか?
吹き出し・・・評価されないだけは降格もしないので、その人は課長止まりとなりますね。
その会社では、その人は課長までの能力しか持っていないことになります。
その会社で能力がある人は、どんどん出世しますので、役職がSTOPした所がその人の能力の限界になります。
あくまで、その会社=組織においての能力ですので、所変われば品変わるでしょう。
自分評価されていないと思ったら転職も有りですね。
あなたが所属する役職者が無能だとしたら、正にこのピーターの法則に当てはまっているのかもしれません。
不要だと感じる瞬間
具体的に上の役職にいる人が不要だと感じる瞬間です。
①しばらく不在にしても、問題がなかった時
突然の入院により、1ヶ月ほど上司が不在にした事があります。
急な話しでしたが、特に混乱する事がなく仕事は回ってました。
(むしろスムーズに仕事が回ったくらい(怒られる))
他の部署の人も、当人がいない事にしばらく気付かなったくらいです。
むしろ当人が居なくてもしっかり仕事が回っていたのは、逆に優秀なマネジャーなのかもしれませんね(笑)
②トラブルが起きた時に、事後報告だけで終わらせた
通常トラブルが起きると上の人間の報告し、判断を仰ぎます。
しかし、的確な判断を下せない人だと、説明する時間などで無駄に時間を過ごしてしまうので、現場の人間だけで対処することもあります。
時間との勝負のトラブルの場合、判断を待っている時間がもったいない場合があります。
※返ってトラブルが酷くなる場合もあるので、責任を取りたくない場合は、とりあえず上の人間に報告して責任転嫁しておいた方がいいです。
トラブルが解決した後で、事後報告としてトラブルと対処した内容を伝えて終わらせます。
これも当人がいなくても、しっかり仕事が回っているので、逆に優秀な人マネジャーなのかもしれませんね!
③まとまりかけた話しを振り出しに戻した時
これは、不要というか、あるあるですね。
打合せを重ね、方向性が決まりかけたタイミングで、ひっくり返されるパターンです。
まじで勘弁してと思いながらも、上司の方針に軌道修正する。
今までの時間を返せと思う瞬間です。
この時ばかりは、”こいつ”がいなければスムーズに仕事が進められるのにと憤り感じますね。
日本の組織は決済権を持っている人が、話しに加わるのが最後の方なので、起こる現象です。
末端に近い人に決済権を与えるか、早い段階で決済権を持った人が打合せに加わるかしないと
このやり取りがなくなる事はない気がします。
よく、仕事のノウハウとして、早目に報告して方向性が合っているか確認する
と言うのがあります。
直属の上司=決済権があればいいのですが、だいたい決済権は役員が持ってます。
現実として末端で仕事をしている人間が、役員クラスと方向性を合わせるのは難しいでしょう。
工場に不要な上司が多い理由
結局、工場に不要な上司が多い理由はなに?
そろそろ、本題に入ろうね
おおきく分けると2つのパターンがあります。
①能力はないけど、社員歴が長いおかげで上に上がれた人。
②能力はあったが、マネジメントに適しているかを判断されていない
工場は昭和体質で、年功序列が残っていますので、長年勤めている人から上がっていく傾向がありあす。
不要な上司は①の人が8割を占めている感覚ですね。
そのポジションで能力を発揮すれば良いのですが、ポジションにふさわしくない人もいます。
- ピーターの法則で紹介したように、ポジションにふさわしくない人はずっとそのままの役職です。
このタイプの人は分かりやすく、本人も自覚している所があるかもしれません。
だいたい課長止まりです。
むしろ、②のタイプの人が問題です。
平社員の頃から優秀で、昇進試験も良い結果を残して上がってきた人は②に当てはまります。
結果を残したので、出世できたのですが、マネジメントの能力が低くいので上にいけば行くほど周りからは不要だと思われています。
今の50代で部長や役員などはこのタイプが多い印象です。
本人もその上の人も、優秀だと思い込んでいるので、下からは不要だと思われている事に気付いていません。
たちが悪いですね。
末端社員ほど重要な仕事をしている
意外と重要な仕事ほど末端社員が担っているものです。
工場は、物を作って売ることで利益を得ています。
・実際に現場で物を作っている人
・物を作る為の原材料を運ぶ人
・完成した物を出荷手配する人
この人達がしばらく不在にした瞬間に物が止まり利益がなくなります。
この人達が作業を間違えると不良となり、利益がなくなります。
この人達がまとまらないとスムーズに仕事が回りません。
すごく大事な仕事は末端の人がやっている物です。
勘違いして欲しくないのは、中長期的な方向性を決める経営層
実際の舵取りをする部門
そして、現場で物を作る作業者
これらが上手く回ることが工場運営で大事な事です。
その中で、末端社員を大事にしない会社はいつか痛い目にあうでしょう。
最後に
今回は工場で”不要な人ほど上にいる”について紹介させて頂きました。
不要な上司でも空気のような存在で、当人がいなくても滞りなく仕事が回っている場合、本当は優秀なのかもしれません。
一般的に優秀な上司=状況を判断し、部下に指示を与え、的確な行動をする
をイメージしますが、変化の激しい時代に組織の能力を最大限に活かすには、居ても居なくても仕事が回るチームが強い組織なのでしょう。
そうなってくるとマネジメントの必要性とは何だ?と改めて考えさせられます。
また、末端で物を作ってくれている人達がいてくれるから世の中に便利な物がある事に感謝します。
この記事が工場で働こうと考えている方の参考になれば幸いです。
皆様がより豊かな人生を歩むことを祈っております。
どうしても会社が合わない人は、転職を検討してみるのも良いかもしれません。