こんにちは TOMです。
会社組織の中に居ると、「なんでこいつが」と言う人が出世したり、逆に「なんで仕事のできるこの人が、ずっと出世しないのだろう」と言う人もいますよね。
ピーターの法則によれば、「能力の限界まで出世する」と言うことなので、「無能の烙印を押された時点で出世が止まる」ことになります。
その為、役職者でも無能な人が溢れかえることになるそうなのですが、今回は、そもそも平社員の時点で、明らかに「なんでこいつが」と言う人が、出世するのかの謎を解明したいと思います。
なかなか出世できないと悩んでいる人は、この記事を出世のヒントに今後の仕事に活かして下さい。
合わせて読みたい
日本企業で出世するには
日本企業において出世するには
・ポジションが空いていること
・上司に気に入られる
この2つを満たす必要があります。
特に上司に気に入られることが重要になります。
上司に気に入られことで、ポジションがなくても、ポジションを作ってくれる場合もありますので、上司に気に入られることが、出世する近道です。
逆に仕事ができるのに、出世できない人は、上司に気に入られてない可能性があります。
上司の立場だと、仕事はできるが、気の合わない部下を出世させた場合、自分の敵になる可能性があります。ましてや自分より出世してしまう危険性があると、益々出世させたくなくなりますよね。
日本企業においては、上司に気に入られて、かつ上司に危機感を持たれない範囲で仕事をすることが、出世術かもしれません。
仕事はできないが、出世する人の4つの特徴
出世する人は上司に気に入られることが必要です。上司に気に入られる為に、出世する人は何をしているか、その4つの特徴をご紹介します。
(1)お酒の付き合いを大事にする人
今の時代でも、上司世代は昭和生まれが大多数です。「飲みにケーション」で育ってきた世代ですので、お酒の席が好きな人が多くいます。飲み会を強要する上司は少ないでしょうが、気軽に飲みに行ってくれる部下は上司受けが良くなります。
更に、取引先との飲み会で盛り上げだできる人は、貴重な存在となります。
・上司と飲みに行く回数が多い
・飲みの席で、上司の話しを聞き、気分を良くさせる
・初対面の取引先でも、盛り上げることができる
いわゆる、”宴会部長”的な仕事をできる人は、実際の仕事ができなくても出世する傾向にあります。
(2)上司からの誘いを断らない人
2つ目は、上司からの誘いを断らない人は、仕事ができなくても出世する傾向にあります。
例えば
・ゴルフ、マージャン、BBQと言った、業務時間外での付き合い
・資料作りのゴーストライター、出張手配と言った、雑用を率先して代行する
・急な出張、休日出勤を率先して引き受ける
・お中元、お歳暮や年賀状と言った年中行事を豆にする
いわゆる、”ゴマすり”が得意な人は、実際の仕事ができなくても出世する傾向にあります。
(3)運を持っている
運も実力の内と言われますが、仕事ができないのに出世する人の特徴として「運」を持っているがあります。例えば
・たまたま担当した製品が空前の大ヒットを記録した。
・すぐ上のポジションが空いたので、ところてん方式で、そのポジションに付けた
・部下が優秀で、チーム業績が良くなり、自分の評価も上がった
と言った具合に、実力とは関係なく、たまたま、その場所にいたので、評価してもらえた人も出世する傾向にあります。
(4)人から好かれる人
4つ目は、会社の中で人から好かれる人は、上司だけでなく周りからの受けがいいので、出世する傾向にあります。
・人が良く、いつもニコニコしている人は出世していきます
・何をするにも楽しく、周りを巻き込む人は出世していきます
・年齢や立場に関係なく平等に接し、裏表の無い人は、出世していきます
・人の話しを聞くのが上手で、周囲に人が集まる人は、出世していきます
いわゆる、”人から好かれる人”は、実際の仕事ができなくても出世する傾向にあります。
日本企業で仕事のできない経営者が生まれる理由
ここまで、仕事ができなくても出世する人の特徴をご紹介しましたが、実は社内政治に勝ち経営者となった人は、仕事のできない人が多いと言った意見があります。
それは、日本企業の人事評価が減点方式にあるからです。終身雇用が前提の日本企業において、役職を上げる=社内政治に勝つことになり、その勝ち負けの基準が減点方式になります。
減点方式の為、次々に新しいことにチャレンジして、次々とヒットを飛ばしても、一つ失敗があるだけで、評価が下げられてしまいます。
むしろ、仕事のできない人の方が、大きな仕事を与えられず、大きな失敗もないまま、上司に気にいられて、とんとん拍子に出世して経営者になってしまうのです。
仕事のできない人が出世していくなら、いつか会社は潰れてしまうのではないか?と疑問に思う方もいると思います。
実際に、大企業でも経営が傾いている企業は増えており、外部経営者がテコ入れしておりますが、日本の99%の企業は同族経営で、大企業でも50%は同族経営です。
その為、そもそも社内政治を勝ち上がり経営者になる人の割合はかなり少ないのが実情です。
加えて、大企業であれば、優秀な社員が毎年入社してきます。上がどれだけ仕事ができなくても、優秀な人材が社内にいれば、会社はうまく回っていくものです。
しかし、上司が仕事のできない為、自分の立場を脅かす部下を出世させるはずもなく、適正な評価を行いません。
その為、仕事ができても、出世できない社員は、会社側が自分を見る目がないと思い、転職していきます。
会社にとっては、本来優秀な人材なのに、辞めていってしまうので、仕事のできない人だけが会社に残っていきます。
そうして、仕事のできない人が出世してくループができていくのです。
最後に
今回は仕事ができないのに、何故か出世していく人の特徴をご紹介しました。
評価をするのが、上司である為、上司に気に入られるかどうかが、大事なポイントです。
これは、終身雇用、年功序列を採用している日本企業の特徴でもあります。
一つの会社でキャリアが完結するので、社内で生き残るすべが必要となり、出世術として実力以外のポイントが高くなります。
また、減点方式なので、仕事の成果を上げるのではなく、仕事で失敗しない人の方が出世していきます。
しかし、そんな日本企業の体質が、成長のない30年に繋がってしまいました。この閉塞感のある時代を変える為にも、日本企業の体質を変える必要あります。