こんにちは TOMです。
私は、工場で生産管理の仕事をしています。
生産管理の仕事ってなにー?
よく分からないよね?
今回は、工場での生産管理のお仕事についてご紹介したいと思います。
生産管理とは
生産管理を一言で表すと、”工場の頭脳”です。
いつまでに、「何を」「どれだけ作る」のか?
それに必要な、「人」、「物」、「設備」はどれくらい必要なのか?
「人」の熟練度
「物」の入荷状況
「設備」の生産能力
などなど、把握しておき、最適なプランを考えるのです。
例えば、カレーを食べたいと思った際に
・香辛料から作る本格的なカレー
・ルー使って、肉や野菜を煮込む 一般的なカレー
・お湯や電子レンジで温めるだけのレトルトカレー
など、独自性や提供までの時間などのニーズによって、作り方が変わってきますね。
それに伴い揃える食材、道具、工数(作るまでの時間)が変わってきます。
生産管理の仕事とは、お客様のニーズに対し工場のリソース把握した上で、最適にモノ作りができように頭を使う、”工場の頭脳”です。
ただ、当然頭脳だけではモノは作れませんよね。
手足となって動いてくれる、製造現場の作業者が、スケジュール通りモノを作ってくれるから工場は利益を上げる事ができるのです。
生産管理の面白いところ
生産管理の仕事をしていて面白いところは3つあります。
工場を動かしている感がある
先ほどの紹介したように、生産管理は、”工場の頭脳”です。
自分が考えた生産プラン通りに物が作られ、出荷されていきます。
全体を俯瞰して見る事ができるポジションで、プランがハマった時は爽快です。
自分の考えを生産に反映できる
生産管理の仕事は、個人の性格が出ます。
利益を最優先するなら、納期より効率を重視するでしょうし
顧客満足度を優先するなら、効率が落ちても、納期を優先するでしょう。
ケースバイケースな依頼も多くありますが、比較的自分の考えを反映できます。
業界の景気が分かる
お客様からの注文や営業部門からの情報を元に生産の計画を考えます。
注文の増減は日々情報が入ってきます。
私自身は、半導体業界の工場で働いていますが
業界内は連動しており、こちらが忙しいのに、あちらは暇
あちらは忙しいのに、内の工場だけ暇
と言った事はなく、だいたい忙しさは連動しているので業界の景気感が分かります。
生産管理の面白くないところ
逆に生産管理の仕事で面白くないところ5つ紹介します。
面白くない方が多いの!
工場のお偉いさんとの距離が近い
工場のお偉いさんは数字が大好きです。
生産管理は、ある意味数字を扱っている部門です。
いくつ注文が入って、いくつ納品できそうか?
売上、利益は?
とお偉いさんが好きな数字がいっぱいあります。
当然、そのような情報を扱っているとお偉いさんが近づいてきます。
常にプレッシャーがある
お偉いさんが近づいてくると言う事は、それだけプレッシャーが強くあります。
納期に間に合うのか?
売上はどうなんだ?
と、毎日のように言われるとプレッシャーがあります。
周りの声がうるさい
生産計画に自分の考えを反映できると紹介しましたが、裏を返すと、周りの人から
あーして欲しい、こーして欲しいと言われるのです。
現場は、楽な方がいいと言うし
お偉いさんは、どんどん作らせろと言うし
うるさいと思う瞬間が多々あります。
時には非情にならなければならない
仕事は楽な方がいいでしょう。
それで利益が上がれば文句はありません。
でも、納期が迫っている場合、無理をさせてでも物を作ってもらう必要があります。
時には土日返上で生産してもらう事もあり、恨まれることもります。
でも、時には非情になり会社を存続させ全従業員の生活を守る必要があるのです。
付帯業務が多い
会社にもよりますが、生産管理には付帯業務が多くあります。
生産予定に対して、実績はどうだったか?
生産実績に関するデータ集計
在庫の管理
他部門との調整など
生産管理に向く人、向かない人
生産管理に向く人
・広い視野で物事を考えられる人
・PC操作が得意な人
・データを扱う(Excel)が得意な人
・コミュニケーション能力がある人
・思いやりのある人
・自分で考え行動できる人
・常に情報をインプットし、アップデートできる人
”工場の頭脳”として頭を使って、他部門とコミュニケーションが取る事が求められます。
また、データを扱うことが多いので、最低限のPC操作は必要です。
生産管理に向かない人
・言われた作業しかしたくない人
・ルール通りの事しかできない人
・コミュニケーション能力が低い人
・学びがない人
自ら考える事が嫌な人や、ルーティン作業だけしておきたい人には、難しい仕事です。
最後に
今回は生産管理の仕事についてご紹介しました。
比較的規模の小さい工場では、生産管理の仕事を工場長や管理職が行っている所もあるそうです。
それくらい大事な仕事であり、全体が見えていないとできない仕事なのです。
この記事で”工場の頭脳”としての役割に興味が出た方はぜひ、応募してみて下さい。
この記事が工場で働こうと考えている方の参考になれば幸いです。
皆様がより豊かな人生を歩むことを祈っております。